【その他】ヒラメとカレイの違いについて
どうも、週末料理人のCJです。
前回のブログを書き終わったタイミングで、ふと以前魚屋さんに教わったことを思い出したので書き記しておこうと思います。(連投となり申し訳ありません)
「左ヒラメに右カレイ」なんて言葉もある通り、一般的にはまな板に載せて腹側(内臓がある方)を下にして置いたときに、左向きになるものがヒラメ、右向きになるものがカレイと言われています。(結構例外があります)
値段もモノによるかもしれませんが、基本的にヒラメの方が高くて美味しいとされていると思います。
ここからは主観も入りますが
ヒラメは身が比較的ねっとりしていて味も強く、昆布締めにしても昆布に負けない風味がある。軽く塩で締めたり、2~3日寝かせるとより一層美味しくなる。
カレイは比較的さっぱりした味で、ハズレをひくと泥臭いものがある。旬を外したカレイは水っぽいものもあり、刺身よりも煮付けとかにされるイメージ。
でもみなさん、なんで右向きか左向きかだけでこんなに味が変わるのか不思議に思いませんか?向きを変えるだけで美味しくなるならカレイも左向けばいいじゃないか。。(あくまでも食べる人目線ですが)
これを築地の魚屋さんと飲みに行ったとき(新型コロナのずいぶん前です)に思い切って聞いてみましたところ、「食べているものが全然違う」とのことでした。
口を見てみるとよくわかるのですが、ヒラメの口は歯が鋭くてとても獰猛な感じがします。小魚やイカ、エビを食べているようですね。
一方でカレイの口はおちょぼ口で少し可愛い感じです。砂や地中のゴカイなどの虫を食べることが多いようですね。(ときどき泥臭い個体がいるのはこのせいだったのか?)
左向いているから美味しい、右向いているからイマイチ。。。というわけではなかったんですね。そりゃあそうですけど。ちなみに調べてみたところ、歯が鋭く獰猛なカレイもいるらしく、味は良いようです。
ヒラメの旬は寒ビラメと言われるように晩秋から初春と言われていますが、築地には比較的いつも並んでいる気がしますね。味については旬による差ももちろんありますが、個体差が大きい気がします。
カレイは刺身で食べれるレベルのものが築地に並ぶときは季節が限定されている気がしますね。
ちなみに初夏~のマコガレイはとても美味しく、スダチと塩で食べると絶品です。その分値段も張りますが。
また書いていて思ったのですが、築地でいつも見ていると、
カレイは色々と種類がある(マガレイ、カラスガレイ、マコガレイ、ナメタガレイなど)のに対し、ヒラメは「ヒラメ」以外あまり見たことがない気がします。これはなんででしょうね?
このように毎週築地に通っていると、いろいろな知識を得られるとともに、並んでいる魚や野菜で季節を感じることができます。日本に住んでて本当に良かった。
ではまた。